3 questions
問いに対する答えとして最もよいものを一つ選びなさい。
近年、インターネットやLANを利用して行う会議、いわゆる電子会議が広まっている。電子会議の長所は会場に参加者が集まらなくてもいいことだが、それだけではない。一般に、普通の会議では、「周囲の目」が気になって、だれか(特に目上の人)が発言している間「うんうん」とうなずいたりして「聞いていますよ」という態度を「周囲」に示し続けることに意識が向かってしまう。しかし、実はその間、思考のほうはストップしてしまいやすい。それに対し、電子会議の場合は、「周囲」を気にする必要がなく、自分の思考を止めずにほかの人の発言が聞ける。その結果、新しいアイデアが浮かぶことが多いのである。
この文章の内容として最も適切なものはどれか。
普通の会議より電子会議のほうが、アイデアが出やすい。
普通の会議より電子会議のほうが、周囲が気になる。
電子会議は普通の会議と違って、わざわざ会場に行かなくてもよい。
電子会議は普通の会議より、考える時間が短い。
もしただいま大恋愛の最中だったら、本など読むことをおすすめしない。 とくに恋愛小説など、間違っても読んじゃいけない。たとえバルザックの『谷間のゆり』のような純愛小説の傑作をもってきても、トルストイの『アンナ・カレーニナ』のような不倫小説の傑作をもってきても、あなたが現に夢中でうちこんでいる恋愛の生なましい体験に比べたら、色あせてしまうにちがいないからまた恋愛中の相手の恋人に、本の話など仕掛けてはいけない。たとえば遊園地に行って黙って恋人とジェット・コースターに乗って遊ぶことに比べたら、すっと不毛なお喋りにすぎないからだ。
だがおなじ本を読むことでも、おなじ本の話でもいいからやってみたほうがいい。もしも恋愛が峠をこえたと思えたり、これは失敗だったと思えたりしたときには。
本には恋愛の終りや失恋の辛さを、もとに返す力はないが、あなたの恋愛の終りや失恋をもう一度、あなたが体験したよりもっと巨きく、もっと深く体験させてくれる力があるからだ。
この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
恋愛しているときには、くだらないお喋りをするより、二人で本を読み、その話をするといい。
恋愛小説の傑作を読むと、いろいろ学ぶことができるから、恋愛中の人は、本を読んだほうがいい。
恋愛をしている人は本を読まないほうがいいが、恋愛が終りそうだと思ったら、より体験を深めるために、本を読むといい。
恋愛中の人は本を読む必要はないが、恋愛が終りそうだと思ったら、失恋の苦しさを和らげるために、本を読むといい。
子供たちはよく「お父さんよりお母さんのほうがこわい」と言いますね。「お母さんは叱る人」というイメージが一般的になっているんじゃないでしようか。父親が外に出て働いている場合、どうしても母親のほうが子供と接する時間が長くなります。だから、母親に叱る役割がまわってきやすいのです。それに、父親はあまり子供と一緒にいられないので、「子供に嫌われたくない」という気持ちが強くなります。それで、あまり叱ろうとしないのです。いつも叱ってばかりでは、母親は子育てが嫌になってしまいます。
ある専門家は、母親は「包む」役割、つまり優しく子供を受け入れる役目を持つのに対して、父親は「切る」役割、つまり厳しくルールを教える役割を持つべきだと言っています。父親が厳しく叱った後に、母親が子供をフォローしてあげるようにすると、親子の関係はよくなるそうです。子供を叱る必要があるときには、父親がその役割を引き受けてこそ子育てはうまくいくのです。
たしかに今は昔と違って、父親と母親の役割は固定的ではなくなってきました。現在、家庭における男女の役割分担は境界がなくなりつつあります。しかし、子育てに関してはこうした意見に耳を傾けたほうがいいのではないでしようか。
この文章で筆者が最も言いたいことは何か。
母親が子供を叱ったら、父親は、優しく接したほうがいい。
子育てでは、父親も母親も同じように子供を叱る役割を持つべきだ。
子育てでは父親は子供を叱り、母親はフォローするという役割分担をしたほうがいい。
父親は、叱るときに、子供の気持ちをよく聞くようにするべきだ。